(地)豆まき

節分の日の浅間山
節分の日、農協前から見る浅間山

農協の支所で豆まきがあるから、山田さん来てごらんよ、とアパートの大家さんから電話をいただいて、翌日が節分だということに気がついた。豆をまく係だから、来たらそっちのほうに放ってやるよ、とのこと。まくのは、袋に入った地豆(落花生)で、最高6000円相当の景品くじも入っているとか。


実家にいたときに家の中で豆をまいていたが、外での節分行事に参加したことはない。私にとってはニュース映像で見るだけのものと思っていたから、意外なきっかけをもらっておもしろくなってしまった。

 

 

駐車場所も教えてもらったものの、1kmちょっとなので、歩いて行くことにした。日陰は残った雪が凍っているので、ちょっとした集中を必要とするいい運動だ。

脇道
脇道だと、場所によってはまだこんな感じ。

平日の昼間で子供はいないだろうし盛り上がるんだろうか、農協に何も貢献していない私が手ぶらで行っていいのだろうか、などと無駄な心配をしながら会場の農協支所へ着くと、周りの住宅地から続々と人が集まってなかなかの盛況。農協の所長さんらしき方の挨拶のあと、各地区の区長さんが豆まき係として紹介されて、大家さんは年男なのかと思ったけど、区長さんだからなんだ、と理解する。そのあと建物の2階から豆が降って来た。

 

「こっちに投げて!」という声があがるなか、区長さんたちは、恥ずかしいのか「鬼は外」もなく無言の笑顔で地豆の入った袋を放る。イベント慣れしない私も、なんとなく照れ笑いで受け取る構え。ばらばら落ちてくる方向へ、結構な勢いで皆さんが拾いに突っ込んでくるので、私は身の安全を考慮して直立不動でダイレクトキャッチに徹し、無事4袋をポケットに納めた。短時間でしたが、かなりの盛り上がりでした。

豆まき
紺碧の空と地豆の袋
豆まき
終了後、獲得したものを確認

くじのほか、お菓子が混ざった袋も見かけた(人に押されて、足元に落ちた袋のあめ玉を踏みつぶしてしまった感触が、、、確認する前にすばやく拾われていたけれど)。私のところに来たのは純粋な地豆の袋。くじでも入っていたら、また気恥ずかしくてそわそわしてしまったはずなので内心ほっとし、大量の袋詰めは農協の人がしたのかな、などと考えつつ、ありがたくいただいて帰りました。

地豆
私の獲物

少しずつ上がって来たものの、朝晩の気温は相変わらずマイナスで、それなりに低い。雪も残っている。でも今週から、急に日が高く長く明るくなってきて、春の日差しを予感させている。「節分」「立春」の字面もなんとなく納得です。

日差しが明るい
日差しが明るい