田植えがあちこちで始まっている。
詳しい仕組みやルールは分からないが、それぞれの田んぼの持ち主か耕作主が、それぞれの予定の判断にもとづいて田んぼの水の取り込み口を開けて水を入れるようだ。4月の下旬くらいから、少しずつパッチワーク状に田んぼに水がはられていく様子が見られた。
ぱさぱさに乾いていた田んぼに、水の取り入れ口からじわじわと水がしみ込んでいく様子が、土の色でくっきり分かる。この様子を初めて見た時は軽い衝撃を受けたし、その後も見るたびに、水田は地面に水を溜めて作るんだなあとしみじみ感慨にふけっている。
大きさにもよるのだろうけれど、こうやって水路と田んぼをつなぐ一点から水を流し込んで、プール状になるまでに丸1日とか2日はかかるらしい。
一面の水田風景は、自然由来のアイテムそのままの組み合わせなのに、出現するまでの作業は全く人工的で、でもそこで営まれるサイクルはまったく自然の力に頼ったもので、たぶんこれだけの広さの水面は周りの微気候や生態系にも重要な影響を与えていて、、、何とも不思議な光景ではありませんか。
苦労して灌漑工事をして田を切り開きました、という説明はあちこちで聞いてきたが、あの水のにじんでいく地面を見ると、その説明がはじめて頭の中で立体化する。どうにかして少し高いところから水を流してきて、ためたんだな。
ここまでにあげた写真は、佐久市の両親の家に向かう途中で撮ったもの。
今朝、住んでいる御代田の家から少し下った田んぼでも、水を入れかけていて、やはり見とれてしまった。
家から坂を下って、上って、さらに上ったところに借りた畑があります。
今朝、エゴマの発芽を確認。すぐわきに雑草の発芽も確認。