夏だった

浅間山
7月7日の浅間山

最近やたら日差しが強い、と思っていた。日差しが強いのも当然で、夏だった。

ここのところ、東京出張の用事がほとんどなく、御代田の仕事場でじっとデスクワークをする時間が長い。
網戸のままにしていても寒くない季節になったな、さすが春は野鳥も活発だな、なんて機嫌良く座っているうちに梅雨に入り、雨が降ると木の匂いが強くなるな、と深呼吸しているうちに、午後にヒグラシが鳴くようになり、これはいいBGMだけどちょっと沁み入りすぎるかも、などと思っているうちに今日で7月も半ば。

青梅
梅がなっているからどうぞ、と言われてもいできました
梅漬け
追熟がすすんだので、最近流行らしい「さしす梅干し」を試すことに。

ぴんと来ていなかったけど、これがここの夏なんだ、とようやく気づいた。これまでの夏の空気や風景と違っていたので、体が夏の実感を持たずにいた。そういえば去年の秋にブログを始めた頃、8月の終わりくらいにはかすかに紅葉が始まるとか書いた覚えがある。そう思うと何か夏らしいことをしなくてはと気になってくる。(とりあえずトップページ以下の画像を夏仕様に変えました。)ようやく一巡したくらいだから当然かもしれないが、まだこの場所の四季の様相に慣れていないようだ。

かといってここの夏が気に入らないかというとそんなことはまったくなくて、朝晩の夜露を含んだ空気や鳥の声、日差しは強いけれど木陰から吹いて来る風の気持ちよさに、いちいち喜んでいる。引越してすぐの去年の夏はこんなふうに思った覚えはないんだけれど、ばたばたしていたからか、それとも今年は寒い冬を過ごした後だからか、あるいはその冬の間に夏の記憶が飛んでしまったか。

ヤマユリ
ヤマユリ

昨日は昼ごろに雷雨で、そのあと湯気が立つほどの日差しになったが、気温はあまり上がらず、夕方から厚めのパーカーを着て過ごした。夜に窓を閉めようとしたら、暗やみの中から強い花の香りが入って来た。今朝になって家の周りを散歩したら、ヤマユリが開花していた。御代田町の花がヤマユリだとは知っていたけど、夏の花なんだな、と認識しました。