10月の後半にだいぶ紅葉が進んだ。
顔を合わせた人に、「急に色づいてきましたね!」と言うと、「、、でも今年はなんか汚いよ」とか「あんまりきれいじゃない」と返されることが多い。
秋の始めの気温が高すぎたからとか、雨が異様に長かったからとか、いろいろ理由は言われるが、確かに去年は真っ赤になった山桜の葉が、今年は赤くならずに枯れて落ちてしまったり、思い起こせば移住して初めて見た去年の紅葉とは違うなというところも多い。
それでもやっぱり、葉っぱ一枚一枚が1日ごとに色を変えていく感じ、まだはっきりとは紅葉していないのだけれど、林に射す夕日の黄金色が明らかに濃くなっていく感じは、同じ景色がこんなにも変わるのかと面白くて、自分のアパートの駐車場に入ってきただけでも内心「おおー」と感嘆している。
「今年はなんか汚い」というコメントは、毎年の経験に基づく観察結果に加えて、地元の人の、うち本気出したらこんなもんじゃないし、というちょっとした自負も混ざっている気がする。
そうこうしているうちに、気温もぐっと下がって、25日には一面に霜が降りた。そうなると紅葉の色も冴えてきたような。
遠くを見れば浅間山の山肌の森も、高い方から徐々に紅葉してきている。軽井沢あたりは紅葉の見物客でだいぶ人出も増えている。そんななか、アアルトの建築のシンポジウムと合わせて、旧軽井沢の脇田美術館内の脇田アトリエを見学してきた、、、のですが、それについてはまた今度。