もともと雪があまり多くない地域とはいえ、ことに雪の少なかった今年の年末年始は、気温もあまり下がらず、12月30日には冬なのに雨が降るという奇妙な天候が続いた。
1月15日の今日も、朝が雪、そのあとぽかぽかで雪かきする間もなくすっかり溶けて、と思ったら急に暗くなって吹雪、そしてまた陽が照りつけて屋根の雪が溶けてじゃあじゃあと流れ落ち、そしてまた吹雪、、、というめまぐるしい1日でした。
年末に続いた竣工のうちのひとつは、東御市のパン屋さんの移転先の建物だった。一昨年の初夏に、いつも通りがかりに看板が気になって行ってみたかったお店からお声がけいただいたときは、びっくりしたり嬉しかったり。私の力不足でいろいろご苦労をかけながら、なんとかクリスマス前に仮オープン、1月11日から本オープンとなった。
外構は春を待っているところでちょっと(いやだいぶ)寂しいですが、内部は魅力的なパンやお菓子、オーナーご夫妻のセンスあふれる小物で、オープン直後とは思えない楽しいお店にしてくださいました。本当に根強いファンのいらっしゃるお店で、責任の重さにときにおののきながら、けれどもそんなお店に関われるありがたさと嬉しさをかみしめながら取り組んできました。新しい建物でもますます愛されますように。
「パンとお菓子 クリシェ」さん、味見のつもりの一切れがとまらなくなるフランスパンはもちろん、レーズンクリームチーズなどのオリジナルの菓子パンやおかずパンもおいしいです。カフェスペースでは美味しい飲み物も召し上がれるそうですので、ぜひのんびりお立ち寄りください。取り急ぎお店のご紹介ですが、いずれ機会があれば建物のご紹介もするかもしれません。
そしてクリシェさんを追いかける形で、当事務所も年末年始の必死の作業(この歳で体力の限界まで作業をすると、吐き気がしてくると知りました)を経て御代田町内の新しい建物へと移転いたしました。1月4日の引越し屋さんの仕事始めに荷物を運搬してもらい、最小限のものから箱を開けて、5日あたりから滞っていた業務を再開。新しい事務室で机に座ったところで、ようやくめまぐるしい2019年が終わったなという気持ちになった。どのお仕事も一度(か数度)は先行きどうなるかと思う瞬間があったものの、周りの方々におおいに助けてもらい、最後はクライアントの方々にも喜んでいただけたようで、本当にありがたいなあと一人ゆく年来る年。2020年もどうぞよろしくお願いいたします。