実家の田んぼの秋の行事、稲刈りと脱穀。今年は新型コロナウィルスの感染予防策を両親と田んぼ仲間の皆さんで相談し、午前の作業→皆さんでお昼→午後の作業という恒例の流れを変更。稲刈りも脱穀も半日を2回の工程となった。
なるべく参加したいと思ったものの、平日に2日連続で出かけるのは都合が難しく、さらに脱穀の時期は日程調整ができず、結局稲刈りに1日参加しただけの超部分参加になってしまった。初級者として、周りの皆さんの長年つちかったチームワークをお手本に作業。
秋晴れの空の下、水の引いた凹凸のある田んぼをのしのし歩いて、ひたすら稲の束を集めて端から棒に引っ掛けていく。かがんで稲の束を拾い、描ける先のはざ棒はだいたい首の高さなので、肩より高く稲を持ち上げて引っ掛ける。デスクワーク中心の日々なので、この大きめのアクションの単純作業を続けているとけっこうな良い運動で、ひんやりした空気の中でも軽く汗ばんでくる。
手足を動かすことに神経を集中する時間は、不思議と頭と気持ちをすっきりさせてくれる。特に今年は、新型コロナウィルスの影響で仕事はともかくプライベートで人に会う機会もぐっと減り、なんとなく引きこもり気分の続く日々なので、そのなかでたまってくる気持ちの澱のようなものが田んぼの秋空に散っていく。さらに次の日は久しぶりの筋肉痛で、特に普段つかわないお尻周りの筋肉、二の腕の筋肉を使った痕跡があり、「やった感」がなかなか愉快かつ爽快だ。秋の行事、本当はもっと参加したかったけれど、部分参加でもできてよかった。